パラオのカルチャーを簡単に紹介してみましょう。                       但し、信憑性についての保証は出来ませんのであしからず。  

#@女系社会                                           パラオも多くの島嶼国や開発途上国に見られるように女性が強い主導権を持つ社会である。これは、多分子孫を残す重要性からくるものだろう。パラオでは青少年が恋におち、付き合うようになるとまず母親に「どこどこの誰々と付き合いたいけど問題ないか?」など、ご意見うかがいをする。何故?それは血が濃くなるのを防ぐために、母親しか知らないひ・み・つがあるからだ。(意味の分からない人はじっくり考えてください。)こんな、ところが根底にあって女性が強いのだろうと思います。

※写真の人物と記事に関係はありません。でも、強そうです…。

*南洋のオカマちゃん。
パラオに限らず、いわゆる南洋方面や東南アジアではオカマちゃんをよく見かけませんか?人口の比率から考えるとかなりのオカマ度数のような気がするのですが???
その理由は、第一子が女の子であることが非常に喜ばれることから女の子のように育てる場合が多いことからという説もあるとかないとか・・・?

 

#Aローカル・メディスン                                      パラオの漢方薬とでもいえばいいだろう「ローカル・メディスン」。パラオでは今でも病気やちょっとしたケガなどに薬草を利用している。アルモノグイ州の診療所の庭では様々な薬草を栽培しながら、地域医療に貢献している。効き目の方は折り紙つき?だけど、ものすごく不味い事はお忘れなく。

※写真はノニの葉と根を煎じたもの。高血圧、糖尿病などに使われる。

 

#Bストーリーボード                                       パラオの様々な神話伝説を木に彫刻したパラオを代表する民芸品にストーリーボードがある。
このストーリーボードは実は日本人が伝授したものなのだ。日本統治時代(1929年〜)にパラオに美術講師として住んでいた土方久功先生(民俗学者、芸術家)がパラオの人に丁寧に教えたものが現在まで受け継がれているのである。博物館やお土産やさんにはもちろん、刑務所?そう刑務所でも展示販売している。実は、刑務所では受刑者の一部がストーリーボードを作っているのだ。
いずれにしても、このストーリーボードにはパラオの神話や伝説が刻み込まれているので、もし購入する場合はお店の人にどんな伝説か内容を確認する事をお薦めします。

※土方先生の彫刻がPPRのロビーで見れます。著書に「パラオ神話と伝説」「パラオの社会と生活」三一書房刊等があります。

 
   
 
 

#Cア・バイ(BAI)                                         バイとは、集会屋のことで各州にあり現在でも様々な会議、会合の場として利用されている。昔のバイは女人禁制で各部落の長老や酋長が集まり重要な会議や裁判が行なわれていたそうだ。バイにはその地域に伝わる神話、伝説、護り神等の絵柄が外壁と室内の梁に施されている。伝統的様式のバイはパラオに4ヶ所あるので機会があれば訪ねてみるといいでしょう。

※写真のバイは、アイライ州にあるもので100年以上前の物だといわれている。その他、復元されたバイがコロールの国立博物館、アイミリーキ州、マルキョク州にある。それぞれの絵柄を比較してみると違いが良く分かります。

 

#Dウド・ウド(マネー・ビーズ)                                  パラオの伝統的な貨幣、家宝である。鉱石から出来ているようだが、現在のパラオにはその鉱石が存在しないことから外から持ち込まれたもだという説が一般的。基本的に女性に代々受継がれてきたもので、その石の色や形で家系や家柄が分かるらしい。バイやストーリーボードにもこのウドウドをデフォルメした図柄が描かれている。また、現在もお金の事をパラオ語でウドウドと言われている。現在は、サンゴやジュゴンの骨等から作られたものがパラオのお土産品として売られている。

 
#Eベビー・シャワー                                                           初産の母親の出産後に1週間程度かけて盛大に行なわれるお祝いの儀式。伝統衣装を身に着けた母親の身体に椰子油とハーブをブレンドしたオイルを塗り、産後の無病息災や魔除け、子供の健康を祈願するものとして、現在に受継がれている。近代になってから、儀式ではご祝儀としてオイルを塗った母親の身体に踊りながらお金を貼り付ける習慣になっている。
#Fシュウカン(習慣)                                                           冠婚葬祭や新築、進学、卒業等々が親類にあった場合に親類縁者が集まり金銭的な相互援助を行なうことをパラオではシュウカンという。無尽講や沖縄のモアイにも似ているが、必ずしも順番に巡ってくるものでも無い事と、経済的な理由で金銭を出せない場合などは食材等の現物提供や勤労奉仕的な方法も許されることなどが大きな相違点だろう。収入によって持ち寄る金額も違うことから不公平感を持つ人も多く、特に現代の若者達にはあまり喜ばれていない様子だ。

#Gビンロウジュ (ビートルナッツ)                                ビンロウ樹(ヤシ科)の実にキンマの葉(コショウ科)又は煙草と珊瑚を焼いてパウダー状にした石灰と混ぜて噛むもので嗜好品として老若男女に愛好されている。ビンロウを噛む習慣はパラオに限らず、東南アジアや南洋諸島でも一般的なものである。噛んでいると唾液と混ざって口が赤くなるために、西洋人が大航海時代現地人を見て人食い人種と間違えたなどという説もある。パラオの商店で「TET」という貼り紙を見かけたらビンロージュセットを売っているので、興味のある人はお試しください。パラオ語では実をブー、キンマの葉をカブイ、粉をアウス、煙草をドコールと呼ぶ。

 
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